インドメディアによると、隣国インドに逃れたバングラデシュのハシナ前首相は、近く英国へ亡命するとみられる。ハシナ氏は5日夕に首都ニューデリー近郊の空軍基地に到着。インド政府高官と面会後に安全な場所へ移動したという。
ハシナ氏と良好な関係にあったインド政府も、突然の辞任を受けて対応に追われている。ジャイシャンカル外相は6日に全政党の関係者を集めた会合を開催。地元紙ヒンドゥスタン・タイムズによると、ジャイシャンカル氏は会合で、ハシナ氏がショック状態にあるとして、将来について話す前に回復するための時間を与えたと説明した。
ハシナ氏は、パキスタンからの独立運動を率い、「建国の英雄」とたたえられたラーマン初代大統領を父に持つ。1975年の軍事クーデターでラーマン氏が暗殺された際にも、インドや英国で亡命生活を送った。【ニューデリー川上珠実】
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