【ソウル=桜井紀雄】韓国の世論調査会社、韓国ギャラップは19日、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の支持率が3月下旬の前回調査より11ポイント下落し23%となり、2022年5月の就任後最低を更新したと発表した。不支持率は10ポイント上昇し68%で、就任後最高となった。調査は今月16~18日に実施。これまでの最低支持率は22年8月の24%だった。
尹氏は今月10日の総選挙で保守系与党「国民の力」系が定数300のうち108議席にとどまった惨敗を受け、16日の会議で「大統領である私から間違っていた」と陳謝した。首相や大統領秘書室長などの要職を一新させることで立て直しを図る構えだが、人選の難航が伝えられている。
支持しない理由としては、経済や国民生活・物価の問題を挙げる人が18%と最も多く、コミュニケーション不足(17%)や、独断的・一方的(10%)といった項目を挙げる人も目立った。
国民の力の支持率は7ポイント下がり30%、革新系最大野党「共に民主党」は31%で2ポイント上がった。文在寅(ムン・ジェイン)前大統領の元側近、曺国(チョ・グク)元法相が3月に立ち上げた革新系の「祖国革新党」は14%を占めた。
曺氏は尹政権をレームダック(死に体)に追い込むと主張し、同党は12議席を獲得して第3党になった。今後の国会活動が期待される当選者としては曺氏を挙げた人が12%と最も多かった。
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