岸田文雄首相

 岸田文雄首相は19日の参院本会議で、11月の米大統領選に関し「私も関心を持って注視している」と述べ、バイデン大統領とトランプ前大統領が争うとみられる大統領選の結果に注目する考えを示した。国民民主党の榛葉賀津也氏への答弁。

 トランプ氏が再選された場合への備えについて問われた首相は、「日米同盟は揺るぎがなく、その重要性について民主党、共和党を問わず共通の認識が存在しており、大統領選挙の結果が日米関係の重要性に影響を及ぼすことはない」と語った。

 首相はまた、今年3月に飛行停止を解除した米軍普天間飛行場所属の輸送機オスプレイについて、米軍の活動が原則として制限される深夜早朝に計27回の離着陸が確認されていると明らかにした。共産党の山添拓氏への答弁。

 首相は「防衛省による目視情報によれば、飛行停止を解除した本年3月14日から4月17日までの35日間、午後10時から翌朝6時までの時間帯に合計27回の離着陸を行ったことが確認されている」と言及。同時間帯の飛行を原則として制限する航空機騒音規制措置(騒音防止協定)の合意順守を米軍側に引き続き求めていく姿勢を強調した。【樋口淳也】

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