バングラデシュで学生らの反政府デモが再び激化し、治安部隊との衝突などで少なくとも55人が死亡しました。

バングラデシュで4日、学生団体を中心とする反政府デモが各地で激化し、首都ダッカではデモ隊が医科大学病院の救急車を破壊したり、車に放火したりと暴徒化しました。

現地メディアによりますと、治安部隊は催涙ガスなどを使ってデモの鎮圧を図りましたが、激しい衝突で警察官を含む少なくとも55人が死亡したということです。また、AP通信は、数百人が負傷したと伝えています。

バングラデシュでは先月、公務員採用の特別枠に反発する大規模なデモが全土に広がり、およそ150人が死亡したほか、1万人以上が逮捕されました。

最高裁判所がこの特別枠をほぼ廃止したことでデモは一旦沈静化したものの、野党側はハシナ政権が過剰な武力を行使したと非難。デモ隊もハシナ首相の辞任を求めて抗議活動を続けていますが、ハシナ首相は「抗議活動を行っているのは学生ではなく、国家の転覆をたくらむテロリストだ」と主張し、強硬姿勢を崩していません。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。