中国の首都・北京の中心部で退役軍人が待遇の改善を求める垂れ幕を掲げ、警察が出動する騒ぎがありました。
これは、SNSのXに投稿された写真。北京中心部の繁華街で、軍服を着た男性が建物の屋上から垂れ幕を掲げています。
垂れ幕には、「雲南省昆明市政府が12年兵役についた退役軍人を絞め殺している」と書かれていて、退役軍人の待遇への不満を訴えたものとみられます。
同じく、Xに投稿された映像には、建物の周辺に警察官が駆け付け、あたり一帯が騒然となっている様子が映っています。
これらの写真や映像が撮影された8月1日は、中国軍の建軍97年の記念日でした。
中国では、先月30日にも南部の湖南省で習近平国家主席を「独裁者」と批判し、「指導者はいらない、選挙が必要だ」などと書かれた横断幕が掲げられたばかりです。
中国経済が低迷する中、収入の減少や就職難などで市民の不満が高まっているという見方も出ていて、今後もこうした批判が表面化する可能性も出ています。
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