中国にアメリカ大統領選の情勢を占うことができるという特別な場所があります。そこで見つけたのは、銃撃されたトランプ氏の姿をかたどった「お面」でした。
中国東部・浙江省の義烏市。貿易業が盛んで、世界最大と言われる卸売市場には、日用品や小物などを扱う7万余りの業者が店を構えます。
おなじみ、「MAKE AMERICA GREAT AGAIN」と書かれた赤い帽子をはじめ、多くのアメリカ大統領選挙の関連グッズがここ、義烏で買い付けられているといいます。
記者
「驚くべきスピードです。耳から出血するトランプ氏のお面が、もう販売されています」
中国メディアによると、義烏市場には売り上げや価格などを分析した「義烏指数」と呼ばれる独自の指数があり、8年前の大統領選では多くの業者がトランプ氏の当選を的中させたといいます。
残念ながら「義烏指数」の数字は非公開ですが、現在の卸売市場の状況について、業者は…
店主
「気が付いたかい?(トランプに)血がついているだろ?(Q.売れてますか?)そうだね」
象徴的なシーンがすぐに商品化されるのは、需要があってこそ。
一方、バイデン大統領から後任に指名されたハリス副大統領は?
店主
「<Q.新しい候補(ハリス副大統領)は?>あれはまだオーダーがない。(ハリス氏には)明るい話題がないよ、話題がなければ売れない。注目されてないよ。ハ…ハなんだっけ、名前もまだ覚えてないよ」
トランプ氏と比べ、ハリス氏のグッズの動きは鈍いとのこと。卸売市場の販売サイトを検索しても、旗とイヤリングの2つしかヒットしませんでした。店主は誰が当選するとみているのか?
店主
「なんというか、各候補それぞれ勝率50%でしょう」
…と、なんとも手堅すぎる回答。義烏の市場では“売れている”トランプ氏ですが、その発言が、またも物議をかもしています。
アメリカ トランプ前大統領
「ハリスはインド系だということだけをアピールしていた。私は彼女が黒人だとは数年前まで知らなかったが、あるとき突然、黒人になり、今は黒人として知られたがっている。彼女はインド系なのか?黒人なのか?」
トランプ氏はハリス副大統領の出自を中傷する発言をしました。
アメリカ ハリス副大統領
「トランプ氏の発言は分断と無礼の昔ながらのショーでした」
ハリス氏はトランプ氏がいつもと同じように分断をあおっていると批判。アメリカ・メディアの多くはトランプ氏の発言を批判的に伝えていて、義烏市場では売り上げ好調のトランプ氏が実際の選挙戦でも好調となるか、注目です。
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