移民の強制排除などに反対し、五輪カラーの発煙筒をたく人々=パリで2024年7月25日、AP
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 パリ・オリンピックを巡る社会問題を告発しているフランスのNGOの連合体「メダルの裏側」は1日、五輪開幕直前の3カ月間にパリ首都圏で2500人以上の路上生活者が強制排除されたとする報告書を発表した。五輪の競技会場付近では、7月26日にあった開会式までの2週間で「集中的に」強制排除が行われたと指摘している。

 パリやその周辺ではアフリカや中東などから密航した移民らが川沿いの橋の下などで路上生活を続けており、当局はたびたび排除を進めてきた。

住む場所を求めて区役所前で抗議の座り込みを行う移民ら=パリで2024年7月24日午後0時10分、金子淳撮影
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 報告書によると、今年5~7月は42件の強制排除が行われ、2572人が住み家を追われた。このうち約半数(1315人)は7月に立ち退きを求められた。競技会場付近では大規模な排除作戦が実施され、1000人以上が30日間の期限付きで一時避難所に収容されたという。

 報告書は、当局が五輪との関連を否定しているにもかかわらず、実際は「社会浄化」を進めていると指摘。「世界の目から(フランスの)みじめな部分を組織的に隠している」と批判した。【パリ金子淳】

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