日本の「お好み焼き」が海外の美食家たちをうならせています。その人気はオリンピックで盛り上がるフランス・パリでも。

■「お好み焼き」人気!美食の街にも進出

 鉄板をものすごく真剣な眼差しで見守るのは、フランスからの家族です。

フランスから来た人
「ベリーナイス」
「豚肉とネギと卵が入っていて、とってもおいしいです」

 東京・浅草にある、お好み焼きの専門店。今、外国人観光客に大人気です。

フランスから来た人
「この味、大好きです。カレー味ですごくおいしいです」

浅草 つる次郎 浜田圭ニ店長
「以前はアジア圏の観光客が浅草全体的に多かった。最近の傾向としては欧米の方や特にヨーロッパ系の方たち、フランスの方が増えている。今では『お好み焼き』というワードだけで伝わるくらい世界的に有名な言葉になっている」

 最近は特にヨーロッパで人気だといいますが、なかにはこんな人も…。

フランスから来た人
「住んでいるパリには日本食のお店が増えていて、お好み焼きのお店もある。いつも満席だから、これから増えていくんじゃないかな」

 実は今、お好み焼きは日本を飛び出し、世界の“美食”と“トップアスリート”が集う街に進出しています。

フランス・リヨン在住の人
「とてもおいしいです。肉と魚介が入ったものを頼みましたが、スパイスも利いていて色んな味がします」

フランス・パリ在住の人
「他で食べたことがない、どこにもないものです。甘くて、色んな食感が楽しめます。皆にこのお店をおすすめしています」

 パリのお好み焼き店「OKOMUSU」。グルメなパリジャン・パリジェンヌの舌をうならせる秘密はフランス料理との共通点にありました。

■「お好み焼き」“美食の街”で人気のワケ

 こだわりはフランスに寄せない、ザ・ニッポンのお好み焼き。パリで店を営むのは粉もんの本場、大阪で生まれ育った田淵寛子さんです。

OKOMUSU 田淵寛子さん
「日本に住んでいた時に、私の離婚を慰める会があった。そこに(友人の友人)フランス人がすごい人数来たので作れる料理は何かと思って作ったのがお好み焼きだった」

 そこで好評だったことをきっかけに10年前、店をオープン。パリでのお好み焼の知名度は年々増しているそうです。

OKOMUSU 田淵寛子さん
「お年を召されたお客さんもたくさんいらっしゃって、新しい食べ物を食べてみたいっていうのを見て広がったなと」

 幅広い世代での人気にはフランスならではの理由が…。

OKOMUSU 田淵寛子さん
「(フランスで食べられている)ガレットやクレープも“粉もの”ですし、(フランスで)“粉もの”への抵抗感はなかった」

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