ウクライナでは、ロシアによる軍事侵攻から2年5か月が経過しました。侵攻の終わりが見えないなか、JNNは戦場のあり方を一変させたドローン部隊の最前線に同行取材しました。

記者
「ドローンやドローンにつける爆弾、そういったものを輸送車のなかに積みいれ始めました」

ロシアとの戦闘の最前線、ウクライナ北東部ハルキウ州で戦闘を続けるウクライナ軍のドローン部隊。

JNNは特別に同行を許可されました。

ドローンは両軍にとって、今や主力兵器ともいえる存在です。

ロシアとの国境から、わずか5キロほどしか離れていないドローン部隊の拠点へと向かいますが…

「(Q.なぜ止まったのですか?)ドローンが飛んでるんだ」

途中、ロシア軍の偵察ドローンが確認されたため、50分ほど身を隠し、再出発しました。

ウクライナ軍兵士
「急いでこちらへ」

記者
「ウクライナ軍のドローン部隊が活動する拠点になります。おそらく民家の地下の貯蔵庫のようなところでしょうか」

ドローンの操縦士・コスタさん。ここハルキウで生まれ育ち、侵攻が始まると自ら軍に志願しました。

ドローンに爆弾を装着します。屋外に配置すると、パイロットはヘッドセットを着け、ドローンから送られてくる映像を見ながら、コントローラーで操縦。今回のターゲットはロシア軍のドローン部隊が拠点とする建物です。

ターゲットに向け、一気に進んでいきます。そして…

「うまくいった!」

時には、ロシア兵にドローンを突っ込ませることもあるといいます。

ドローンの操縦士 コスタさん
「最近、ロシア兵が乗った2台のオートバイに命中させたんだ。ロシア兵も焼け死んだと思う。(Q.人間に爆弾を突っ込むのはどんな感情になる?)分からない…嬉しいとか、悲しいとか、そういう感情ではない。何か強い感情があるわけでもない。ドローンであれば、ほとんどの人は、標的を攻撃することに何のためらいも感じないと思います」

「ウクライナのため、自分の仕事をするだけ」そう強調したコスタさんは長引くこの戦争について、こうも話します。

ドローンの操縦士 コスタさん
「もちろん、いま生きている人生ではなく、ただただ平和な人生を送りたかったと思っています」

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