高齢批判で撤退を決めたバイデン大統領(81)は21日、次期大統領選候補として、ハリス副大統領(59)を推薦した。
ハリス氏は西部カリフォルニア州生まれ。父親はジャマイカ系黒人の経済学者、母親はインド出身で、乳がんの研究者だった。幼い頃に両親が離婚し、母親に「黒人の娘」として育てられた。
母親は容姿やなまりのある英語から露骨に差別されることがあり、幼いことから「平等」や「公平」について考えることが多かったという。首都ワシントンにある黒人名門大学ハワード大で学び、在学中は南アフリカの人種隔離政策「アパルトヘイト」に抗議する集会にもよく参加していた。
検事に就任すると子供への性的暴行事件の捜査や薬物犯罪者の更生プログラムに力を入れた。2010年に黒人女性として初めてカリフォルニア州司法長官に就任した。
16年の上院選で当選し、21年には副大統領に就任。米国の「ガラスの天井」を打ち破る象徴でもある。【ワシントン松井聡】
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