米中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで、共和党全国大会で支持者に応えるトランプ前大統領=2024年7月18日、秋山信一撮影

 11月の米大統領選に向けて、共和党のトランプ前大統領は21日、出馬を断念した民主党のバイデン大統領が「立候補にふさわしい状態になく、大統領を務めるのに適任だったこともない。我々は、彼の政治の結果に今後もひどく苦しむだろう」と批判した。トランプ氏は世論調査でバイデン氏をリードしてきた。民主党の候補交代の影響は不透明だが、当面は選挙運動を続けながら相手候補の人選を注視するとみられる。

 トランプ氏は「バイデン氏はウソとフェイクニュース、そして(新型コロナウイルス禍に行われた2020年大統領選で)自宅の地下室から離れなかったことによって、大統領の地位を手にした。医師やメディアなど周りにいた人間たちは、大統領を務める能力がないと分かっていた」と主張。「彼がもたらした米国へのダメージをすぐに修復していく」として大統領返り咲きに意欲を示した。

 トランプ氏の陣営も支持者向けのメールで「バイデン氏は完全に面目を失って選挙戦を中止した。しかし、勢いを緩めるわけにはいかない。全速で進もう」と訴え、政治献金を呼びかけた。【ワシントン秋山信一】

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