米共和党の全国大会で演説するトランプ前大統領の孫カイさん=米中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで2024年7月17日、八田浩輔撮影

 米中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで開催中の共和党全国大会で17日、ドナルド・トランプ前大統領(78)の孫娘カイさん(17)が登壇した。「メディアはおじいちゃんを別人のように見せる」と述べ、孫から見た「本当の姿」をアピールした。

 トランプ氏には10人の孫がいる。カイさんは初孫で、トランプ氏の長男トランプ・ジュニア氏と元妻バネッサさんの娘。自身のユーチューブチャンネルでは、2歳から始めたゴルフで将来プロを目指すと語っている。

 カイさんは演説で「親が見ていない時にキャンディーやソーダをくれる。学校でどうしているか、いつも知りたがる」と会場の笑いを誘った。13日の銃撃事件に触れると「胸が張り裂けそうだった」と述べ、「多くの人がおじいちゃんを地獄へ突き落とそうとしても彼は立ち続ける」と訴えた。

 米メディアによれば、カイさんは今秋の大統領選ではまだ投票権がない。

 大統領選は家族との絆も支持者への大きなアピール要素となる。

 17日に米CBSテレビの番組に出演したトランプ氏の次男エリック氏は、大会最終日の18日にはトランプ氏の妻メラニア氏と長女イバンカ氏が出席し、家族が勢ぞろいする見通しだと明らかにした。

 メラニア氏はトランプ氏が2022年1月に出馬表明して以降、選挙集会などにはほとんど姿を見せていない。トランプ政権で大統領補佐官を務めたイバンカ氏も「政治にかかわるつもりはない」として今回の選挙戦からは距離を置いている。【ミルウォーキー八田浩輔】

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