イスラエルの空爆で死亡した親戚の死を悲しむパレスチナの人たち=パレスチナ自治区ガザ地区中部デルバラーで7月17日、ロイター 

 パレスチナ自治区ガザ地区での戦闘の停戦交渉を巡り、イスラエルメディアは17日、イスラエルの交渉団が仲介国エジプトに入ったと伝えた。13日にイスラエル軍がイスラム組織ハマスの軍事部門トップを狙った空爆を実施し、交渉は先行きに不透明感が出ていたが、継続している模様だ。

 交渉に関連し、イスラエルのネタニヤフ首相は最近、ハマスがガザ地区北部で再武装しないようにする仕組みの構築などを新たに要求している。

 ただ、地元メディアによると、イスラエルの対外諜報(ちょうほう)機関モサドのバルネア長官は、新たな要求がハマスとの合意を妨げる可能性があると指摘。停戦の第1段階で予定される女性などの人質解放に支障が出かねないとの認識を示し、「枠組みを変える時間はない」と訴えた。

 イスラエル軍は17日もガザ地区への空爆を継続。ロイター通信によると、中部ザワイダでは軍の攻撃で8人が死亡した。ガザ保健当局によると、昨年10月の戦闘開始以来のガザ側の死者は3万8794人になった。【カイロ松岡大地】

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