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 アメリカで行われている共和党大会で、トランプ前大統領(78)が正式に共和党の大統領候補に決定しました。トランプ氏は副大統領候補として39歳と若いJ.D.バンス上院議員を指名。この後、本人が会場に姿を見せるか注目です。

■弁護士・投資家・作家でもあるバンス氏

「トランプ」コールとプラカード この記事の写真

 アメリカ・ウィスコンシン州の会場に巻き起こる「トランプ」コール。共和党支持者が掲げたトランプ前大統領の名前が書かれたプラカードが左右に大きく揺れています。

 現地15日から始まった共和党の党大会。会場で行われたのは、代議員による大統領候補の指名投票です。

アイオワ州の代表 アイオワ州の代表
「トランプ氏を大統領にするために、皆さん力を貸してください」 ジョージア州の代表
「次の47代目の大統領はトランプ氏だ」 圧倒的な支持を受け…

 トランプ氏の名前が読み上げられる度に、会場は熱狂的な雰囲気に包まれます。圧倒的な支持を受けて、トランプ氏が正式に共和党の大統領候補に選ばれました。

フロリダ州の代表 エリック・トランプ氏 フロリダ州の代表
エリック・トランプ氏(40)

「歴史上最高の大統領だ」

 この日、トランプ氏は自身のSNSで11月の大統領選をともに戦う副大統領候補を発表しました。

トランプ前大統領
「最もふさわしい人物であると決断した」 J.D.バンス上院議員

 指名されたのは、オハイオ州選出のバンス上院議員で、自身より40歳近く若い39歳です。

 バンス氏は2022年の中間選挙の上院選に名乗りを上げ、トランプ氏の支持を得て民主党候補を破り、当選しました。貿易・移民政策などでトランプ氏に近いとされています。

弁護士で投資家、作家

 弁護士で投資家、作家でもあるバンス氏。2016年に出版した自身の出身地であるオハイオ州の町の製造業の衰退ぶりと貧困に苦しむ白人労働者層の姿を描いた物語がベストセラーになり、映画化もされました。

しかし、党大会初日の16日は、トランプ氏はまだ姿を見せていません。

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■20歳の容疑者 犯罪歴なし「いじめの標的」

■20歳の容疑者 犯罪歴なし「いじめの標的」

 すでに現地入りしているトランプ氏。移動中の機内でニューヨーク・ポストの記者に対し、次のように話しました。

「死んでいるはずだった」 トランプ氏
「私はここいいるはずではなかった。死んでいるはずだった」 右耳に被弾し…

 右耳に被弾し、出血したトランプ氏。弾道があと1センチずれていたら頭部に直撃していたとの分析があり、ちょうど横を向いたタイミングだったため、最悪の事態を免れたという見方も出ています。

トーマス・クルックス容疑者

 発砲直後に射殺されたトーマス・クルックス容疑者(20)。クルックス容疑者 は、ペンシルべニア州にあるリハビリセンターに勤めていたということです。

 普段は何の問題もなく仕事をこなしていたということで、施設の人たちは今回の件を聞いて非常にショックを受けているということです。

 介護施設で働き仕事ぶりは真面目で、犯罪歴もありませんでした。高校では理 数系科目の成績優秀者として表彰されていたといいます。その一方で…。

クルックス容疑者の高校の同級生 クルックス容疑者の高校の同級生
「容疑者と話したことはありませんが、いつも独りぼっちで、毎日いじめられていて、のけ者扱いでした。昼食時も仲間外れで、大した理由もなくいじめの標的にされるタイプでした」

 銃の扱いには慣れていた可能性があります。

クルックス容疑者の高校の同級生
「私の弟と同じで、射撃部に所属していました」 射撃クラブに所属

 地元の射撃クラブは取材に対し、クルックス容疑者が所属していたことを明らかにしました。

 なぜトランプ氏を狙ったのかは、まだ分かっていません。

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■「恐れるな」トランプ氏の雄たけび写真

■「恐れるな」トランプ氏の雄たけび写真

その瞬間を捉えた写真

 銃撃を受けた直後、血を流しながら高々と拳を突き上げ、雄たけびを上げるトランプ氏。その瞬間を捉えた写真が、世界中で話題になっています。

AP通信のエヴァン・ブッチカメラマンが撮影

 シャッターを切ったのは、AP通信のエヴァン・ブッチカメラマン。2021年にピュリツァー賞を受賞している人物です。

エヴァン・ブッチ氏 ブッチ氏
「私の左肩越しに、パンという音が複数回聞こえて、すぐに銃撃音だと分かりました。銃撃音が聞こえた瞬間、私はジャーナリストの使命として、『国の歴史に残すべき瞬間だ』と思いました」 大統領選公式サイトのホーム画面に使用

 トランプ氏も、この写真を自身の大統領選公式サイトのホーム画面に使用。「恐れるな」の文言を添え、戦う姿勢を全面にアピールしています。

 トランプ氏は暗殺未遂事件を受け、共和党大会での演説をバイデン政権の批判から国民の団結を訴える内容にすると明らかにしています。

(「グッド!モーニング」2024年7月16日放送分より)

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