ニューヨーク証券取引所などが集まる金融街ウォールストリート=米ニューヨーク市で2022年12月、大久保渉撮影

 15日のニューヨーク株式市場で、トランプ前米大統領が創設したソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」の運営企業の株価が急上昇した。前週末の終値に比べ最大で約50%上昇した。銃撃事件を経て、トランプ氏が11月の大統領選で勝利するとの見方が市場で広がったため。

 運営企業はトランプ・メディア&テクノロジー・グループ。今年3月に上場し、トランプ氏が過半の株式を保有している。

 15日は前日終値比49・6%高と急上昇して取引を開始。その後やや売り戻されたが、前日比31・4%高と3割以上値上がりして取引を終えた。

 トランプ氏が推進を表明している暗号資産(仮想通貨)の価格も上昇した。市場では「事件後初となる取引で、トランプ氏の大統領選勝利に賭ける投資家が増えた。『トランプ相場』だ」(米証券アナリスト)との声が上がっている。【ワシントン大久保渉】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。