米共和党全国大会が15日、中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで開幕し、11月の大統領選に向けてドナルド・トランプ前大統領(78)を正式に党候補に指名した。トランプ氏は13日に選挙集会で演説中に銃撃されて耳を負傷したが、党大会には予定通り参加。18日の指名受諾演説では、事件の経験を踏まえて、民主党批判のトーンを抑えて「米国の団結」の重要性を打ち出す方針だ。
党大会初日の15日は、各州で選出された代議員が予備選・党員集会の結果に基づき、大統領候補の指名手続きに臨んだ。トランプ氏は各州で圧勝を続け、今年3月に党候補指名を確実にしていた。
11月の大統領選では、20年の前回選挙に続いて、民主党のジョー・バイデン大統領(81)と争う公算が大きい。ただ、6月のテレビ討論会で高齢不安を露呈したことを受けて、民主党内からは出馬断念を求める声が出ている。民主党は8月19~22日の党全国大会で正式に候補を指名する。
退任した大統領の再挑戦は異例で、トランプ氏が勝利すれば、大統領経験者の返り咲きは民主党のグロバー・クリーブランド以来132年ぶりとなる。【ミルウォーキー秋山信一】
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