英下院総選挙の4日の投開票を前に、劣勢が伝えられる与党・保守党のスナク首相が6月から何度も投稿しているX(ツイッター)が物議を醸している。
有権者に対し、「(最大野党の)労働党に家族の未来を渡すな(降伏するな)」などと呼びかける内容だが、手を上げた子供らがまるで銃を突きつけられているようにも見えるため、英メディアも「悪趣味」「見ていられない」と一斉にこの投稿を非難している。
こうした中、大衆紙サン(電子版)は3日、「労働党支持」を宣言した。既に経済紙フィナンシャル・タイムズなど従来は保守党寄りだったメディアも次々に労働党支持を打ち出している。ロイター通信によると、サン紙は2009年以来、保守党を支持していた。
サン紙は、近年の保守党は「国家運営より党内の政争に明け暮れる党になった」と批判し、「労働党の出番だ」と訴えた。【ロンドン篠田航一】
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