イランで行われた大統領選挙は、いずれの候補者も得票が過半数に届かず、上位2人による決選投票が行われることになりました。
28日に投票が行われたイラン大統領選挙。開票の結果、欧米との対話に前向きな改革派のペゼシュキアン元保健相が得票率40%を超えてトップとなり、次いで反米の保守強硬路線を支持するジャリリ氏が2位につけました。
しかし、いずれの候補者も当選に必要な過半数を得ることはできず、来月5日、上位2人による決選投票が行われることになりました。
一方、政治不信などから投票率は39.9%と過去最低を大幅に更新しています。
投票しなかった有権者
「なぜ投票が必要なの?選挙は好きではありません。私が投票したところで何も変わりません。決選投票にもいきません」
「妻と子どもがいる、運転手の仕事をしているが生活もままならない。これまで投票してきたが、状況は良くなりませんでした」
首位のペゼシュキアン氏は強硬路線に批判的な有権者の受け皿になったこともあり、決選投票では、投票率も勝敗を左右するものとみられます。
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