11月の米大統領選に向けて無所属で出馬を目指す弁護士のロバート・ケネディ・ジュニア氏=2024年5月24日、AP

 6月27日に開かれる米大統領選の第1回テレビ討論会に向けて、主催者の米CNNは20日、民主党のジョー・バイデン大統領(81)と共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)が参加すると発表した。無所属で出馬を目指す弁護士のロバート・ケネディ・ジュニア氏(70)ら他候補は、支持率などの参加基準を満たせなかった。ケネディ氏の陣営は「今回の排除は、非民主的で卑怯なことだ」と反発した。

 米大統領選は、人口などに応じて全米50州と首都ワシントンに割り振られた選挙人538人の獲得数を競う。CNNは今回、当選に必要な選挙人270人を獲得するのに十分な州で投票用紙に名前が載ることや、四つ以上の世論調査で15%以上の支持率を得ることを討論会参加の条件とした。ケネディ氏は各州での立候補手続きが遅れ、支持率も10%前後で伸び悩んでいるため、当初から参加は難しいとみられていた。

 27日の討論会は、南部ジョージア州アトランタのCNNのスタジオで90分間行われる。CNN番組ホストのジェイク・タッパー、ダナ・バッシュ両氏が進行役を務める。20年大統領選の討論会で問題になった不規則発言を避けるため、自身の発言機会以外はマイクがオフにされる。CM放送のために2度の中断があるが、この間も陣営のスタッフが候補に接触することは禁止される。

 候補が持ち込めるのは、ペン1本、メモ用紙1冊、ボトル入りの水1本だけで、原稿は持ち込めない。演壇の場所はコイントスで決める。【ワシントン秋山信一】

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