酷暑の続くサウジアラビアで、イスラム教の聖地メッカへの大巡礼の期間中、熱中症などによって少なくとも550人が死亡しました。

 AFP通信は18日、外交筋からの情報として、メッカ大巡礼の期間、少なくとも550人が死亡したと伝えました。

 そのうち323人はエジプトからの巡礼客で、そのほとんどが熱中症により死亡したとみられています。

 また、チュニジア人35人やインドネシア人144人が死亡したとの情報もあります。

 今年の大巡礼は、酷暑の時期と重なり、サウジ国営テレビによりますと、メッカにある最も神聖なモスクとされる「マスジド・ハラーム」では17日、51.8℃が観測されたということです。

 大巡礼は、イスラム教徒の義務の一つで、余裕がある人は人生で一度は行わなければならないとされていて、今年は19日までの期間中、180万人が参加すると予想されています。

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