南米エクアドルは、中国人に対するビザの免除を一時停止すると発表しました。アメリカに陸路で不法入国を目指す中国人がエクアドルを経由する例が増えていることが背景にあるとみられます。
エクアドル外務省は18日に発表した声明で、「中国からの入国者が異常に増加し、入国する中国人のうち、通常ルートで出国しなかったりする例が半数近くを占めている」と指摘。中国人に対するビザ免除措置を一時停止することを明らかにしました。
エクアドルは中国人が陸路でアメリカへの不法入国を目指す際に経由しやすい場所として知られ、そうした中国人の増加が今回の対応の背景にあるとみられます。
エクアドル外務省は「人身売買などの被害を防止したい」としていますが、中国外務省の林剣報道官は「両国間のビザ相互免除は2016年に始まって以来、様々な分野での協力に役立ってきた。中国はいかなる形の密入国活動も断固許さない」と強調しています。
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