トランプ前米大統領が不倫の口止め料を不正に会計処理したとされる事件の2日目の公判が16日、米東部ニューヨーク州の裁判所で開かれた。評決を下す陪審員12人のうち7人が決まった。トランプ氏が陪審員候補の方に向かって大声を出し、マーチャン判事が注意する場面もあった。
ロイター通信によると、選ばれたのは、ニュースをあまり見ないという企業弁護士の男性や、リベラル系メディアMSNBCと保守系メディアFOXニュースの両方を視聴するアイルランド系男性、看護師の女性など。今後、残り5人の陪審員と6人の補欠も選ばれる。マーチャン氏は22日にも冒頭陳述を行う方針を示した。
この日は、2020年大統領選でトランプ氏がバイデン大統領に敗北したことを喜ぶ投稿をSNSにしていた女性にマーチャン氏が質問している間、トランプ氏が大声を出す場面があった。マーチャン氏は「何を言ったのかは分からないが、陪審員候補の方を向いて話していた。法廷内で脅しは許さない」と、トランプ氏の弁護人に注意した。
終了後、トランプ氏は報道陣に対して、マーチャン氏は「民主党のためにできる限りのことをしている。これはバイデン氏に触発された魔女狩りだ」と不満をぶちまけた。次回公判は18日に行われる。【ニューヨーク中村聡也】
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