天才ドラマーと呼ばれ、12歳でアメリカに移住した相馬よよかさん(14)が都内で開かれた音楽祭に参加しました。渡米からまもなく2年。よよかさんに変化が起きていました。

 世界に挑戦したいと渡米したよよかさんは、日比谷音楽祭に招かれて一時帰国。音楽祭では、ドラムの初心者に手ほどきするイベントにも参加しました。

 初心者の人たちの慣れない演奏をありのまま受け入れて励まし、モチベーションを上げようとする姿にはやさしさと頼もしさがにじみ出ていました。

 よよかさんは、1歳半の時にドラムを叩き始め、日本版ニューズウィークの「世界が尊敬する日本人100人」に最年少の9歳で選ばれました。

 おととし9月、世界への思いが募り、家族で渡米しました。

よよかさん
「(アメリカでの)生活はめちゃめちゃ大変で、引っ越しももう4回とか。色々なトラブルがあったので大変だったんですけど…」

 今年2月、カリフォルニア州を直撃した豪雨で土砂が崩れ、目の前の住宅が損壊。身の危険を感じました。家の水道は使えず、ガスは2カ月止まったそうです。

よよかさん
「(Q.渡米から2年近く経ち何が一番変わったか?)どうにかなるだろうみたいな精神がめちゃ強くなりました。幸せのハードルも下がって、何があってもどうにかなるだろうと」

 円安も重なり、厳しい生活が続きますが、音楽の面でも変化が出始めています。

よよかさん
「今までロック、ポップをメインでやっていたのが、ジャズも少し始めたりとかして、言語が全然違う人とでも音楽をやると一緒に楽しむことができると感じるので、それは変わりましたね」

 実力派のアーティストらとの出会いが成長を後押ししてくれます。8月からはハイスクールに通い、15歳の誕生日を迎える10月には渡米後、初のソロアルバムを出す予定です。

よよかさん
「(Q.線に従って塗るぬり絵に米国での活動を例えると?)もうなんか、ぬり絵の線もないみたいな感じですかね。どこでも色を塗っている感じです」

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