イタリアで開かれているG7サミット=主要7か国首脳会議は14日、ウクライナ支援の継続やロシアを支援する中国への深い懸念を示した首脳声明を採択しました。

G7サミットの2日目には、ローマ教皇フランシスコがAIの協議に参加。AIの兵器への利用に懸念を示し、規制強化を訴えました。

ローマ教皇フランシスコ
「人工知能は相反するテーマだ。その可能性に興奮させられる一方で、もたらす結果に恐怖を覚えることもある」

2日間の討議の結果、首脳声明が採択され、首脳らはウクライナへの揺るぎない支援を再確認するとともに、中国によるロシアへの支援に深い懸念を表明。中国にロシアが軍事侵攻をやめるよう圧力をかけることを求めました。

また、中東情勢ではパレスチナ自治区ガザでの停戦や、人質の解放をめぐる合意案を支持することで一致しました。

今回のサミットでは、イタリアのメローニ首相を除く各国の首脳は、国内での支持率低迷に苦しむ中での参加となりました。

アメリカは11月に大統領選挙、イギリス・フランスは総選挙を間近に控えています。

それぞれの政権の足元が揺らぐ中、G7としての結束をどこまで維持できるのか。不透明感が漂っています。

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