2025年大阪・関西万博に参加予定のアルメニアが独自で設計などを行うパビリオンでの出展を断念する方針を決めたことが分かりました。

 関係者によりますと、アルメニアは来年4月に開幕する2025年大阪・関西万博で独自で設計・建設する「タイプA」のパビリオンを出展する予定で準備を進めていました。

 しかし、5月末に国内北部で洪水が発生し、4人が死亡したほか、交通インフラなどに深刻な影響があったことから、6月、復興に予算を充てるため「タイプA」での出展を断念する方針を決めたということです。

 アルメニアでは3月に万博を担当する大臣が交代したばかりでしたが、新体制のもとに万博協会と「参加契約」を結び、建設業者との調整を進め、7月にも着工する予定でした。

 アルメニアは現在、万博協会が建てた建物を複数カ国で共同出展する形式の「タイプC」に移行する方針で協会などと調整を進めています。

 他にもスロベニアやイスラエル、パキスタン、ナイジェリアが「タイプC」へ移行することが分かっています。

 万博協会の発表によりますと、「タイプA」で参加する国は当初約60カ国でしたが、その後、53カ国に減っていました。

 そのうち14カ国は建設業者をまだ決められておらず(6月6日時点)、今後、「タイプA」を断念する国がさらに増えることも懸念されています。

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