台湾で来月、新しい政権が発足するのに伴い、天才プログラマーとして世界的に知られ、デジタル担当閣僚を務めたオードリー・タン氏の退任が決まりました。

来月、首相にあたる行政院長に就任する台湾の与党・民進党の卓栄泰氏は16日に会見し、閣僚人事の一部を発表しました。

デジタル担当の閣僚は“天才プログラマー”として知られるオードリー・タン氏が現在務めていますが、別の人物が閣僚に就任するということで、タン氏の退任が明らかになりました。

タン氏は、新型コロナの感染拡大時にマスク不足が懸念されるなか、民間企業と協力してマスクの在庫を可視化するシステムを構築するなど活躍し、注目されました。

一方で、台湾メディアは複数の世論調査で「特殊詐欺への対応が不十分」との結果が出ていたと指摘。また専門家の見解として「フェイクニュースなど認知戦への対応が不十分だった」とする批判を報じていました。

会見で卓・次期行政院長はタン氏を留任させなかった理由について問われ、「内閣のメンバーは次から次へと交代し、発展のため優秀な人材を見つけ出すものだ」と説明しています。

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