アメリカ海軍の高官が輸送機オスプレイの全面的な任務再開が来年半ば以降になるとの見通しを示しました。

 アメリカ海軍航空システム司令部のチェビ司令官は12日、議会の公聴会に出席し、過去2年間でオスプレイ4機が墜落し、20人が死亡したと説明しました。

 チェビ司令官はオスプレイの安全性を評価するには少なくとも6カ月から9カ月の調査が必要だとしたうえで、「安全性に影響を及ぼす可能性がある問題に十分に対処するまで無制限の飛行はさせない」として、全面的な任務の再開は来年半ば以降になるとの見通しを示しました。

 一方、去年11月に屋久島沖で起きた事故の原因については、「これまでに見たことのないものだ」と述べただけで、詳細については明らかにしませんでした。

 公聴会には事故で犠牲になった遺族が出席し、議員からは「度重なる死亡事故は受け入れられない」と飛行停止を求める声や、国防総省が調査に関する情報を開示していないと批判する声が上がりました。

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