天皇、皇后両陛下が22日から訪英されるのを前に、ジュリア・ロングボトム駐日英大使が12日、東京都内の英国大使館で記者会見し、訪英への期待を語った。大使は外交官として3度目の日本赴任で、通算の滞在歴が10年を超える。日本語も交えながら「今回の訪英は、王室と皇室の強い絆と友好を改めて象徴している」と語った。
大使は「最上級のおもてなし」を用意していると述べ、予定されている見学先を説明。生物多様性の保全を進める王立キュー植物園や、生物医学分野の日本人研究者も多く従事するフランシス・クリック研究所などの訪問について「世界が直面するグローバル課題に両国が連携して取り組んでいることを発信できる大きなチャンス」と話した。
また、「なによりも訪英を楽しんでいただきたい」とも述べた。訪英を機に、若い世代の交流の発展を願っているといい、両陛下や三笠宮家の彬子さまのオックスフォード大の留学経験に言及。「若い時に外国で暮らし、学ぶ素晴らしさを伝える機会になればいい」と期待した。
大使は初めて日本に着任した際、両陛下の結婚パレード(1993年)を見た思い出があるという。外交官として天皇陛下に接してきた印象を「プロフェッショナルで素晴らしいお役目を果たされている」と語り、皇后雅子さまについては「私の仕事と重なるキャリアをお持ちで年齢も近い。とても親しみを感じている」と話した。【山田奈緒】
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