イスラム組織「ハマス」が、バイデン大統領の示した停戦案に対する回答を仲介国に伝えたと発表しました。恒久的な停戦などに関する修正案が含まれているという情報もあります。

 ハマスは11日、SNS上で仲介国のカタールとエジプトに対し、新たな停戦案に関する回答を伝えたと発表しました。

 声明で「この戦争を終結させるための合意に前向きに対処している」としています。

 詳細は明らかにされていませんが、アルジャジーラによると恒久的な停戦についての修正案のほか、イスラエル軍のガザ地区全体からの撤退についてのスケジュール案などが含まれているということです。

 ハマス関係者の1人は今回の回答について、「大きな隔たりはない。今、ボールはイスラエル側にある」と語っています。

 一方、アメリカのウォール・ストリート・ジャーナルは、ハマスのガザ地区トップであるシンワル氏が「大量の民間人の死者は必要な犠牲である」と語ったと伝えました。

 別のハマス幹部に伝えられたメッセージの内容だとされていて、ガザ地区でパレスチナ人の犠牲者が増えるほど国際社会からのイスラエルへの批判が高まるとの考えがあるとみられます。

 また、ハマス指導者らが停戦後についての交渉を行っていることを批判したうえで「戦争に負けていない限りそのような交渉は即座に打ち切るべきだ」と主張したということです。

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