英イングランド銀行(中央銀行)は5日、2022年9月に即位したチャールズ国王(75)の肖像が描かれた新紙幣の発行を開始した。キャッシュレス化が進む英国では紙幣の需要が低下しており、大量には印刷しない見通し。同銀行は「破損紙幣の交換分」や「紙幣需要の増加分」のみ印刷すると発表した。
紙幣は5ポンド、10ポンド、20ポンド、50ポンドの全4種類。故エリザベス女王が描かれた旧紙幣も引き続き使用できる。チャールズ国王の硬貨は22年12月から流通している。
英国では現在、クレジットカードなどによる支払いが広く浸透している。ロイター通信によると、14年に国内の店舗で現金を利用した人は半数以上を占めていたが、22年は19%まで減ったという。【ロンドン篠田航一】
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