イギリスのスナク首相が、フランスで行われた「ノルマンディー上陸作戦」から80年を記念する式典を途中退席したことについて、異例の謝罪をしました。首相の途中退席については、総選挙のための取材を優先したとして、批判が高まっていました。

フランスでは6日、第二次世界大戦の「ノルマンディー上陸作戦」から80年を記念する式典が行われ、マクロン大統領やアメリカのバイデン大統領、ドイツのショルツ首相らが参加しました。

イギリスからはスナク首相、キャメロン外相らが出席しましたが、スナク首相は途中退席し、イギリスに帰国して総選挙に向けたテレビ局のインタビューに応じていました。

イギリス スナク首相
「各国首脳らが出席したイベントが始まる前に帰国しました。これは過ちであり、謝罪します」

スナク首相は7日、「よく考えれば間違っていた」「私にとって終日、滞在することが非常に重要であり、唯一の選択肢だった」と述べて、途中退席したことを謝罪しました。

キャメロン外相らは式典に残っていました。

スナク首相が式典よりも選挙戦を優先したことに対しては批判が高まっていて、野党・労働党のスターマー党首はスナク首相について「自らの行動に責任を取らなければならない」と述べました。

イギリスの総選挙は来月4日に行われますが、世論調査ではスナク首相率いる保守党が労働党に大差をつけられていて、今回のスナク氏の言動がさらなる打撃となる可能性があります。

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