パレスチナ自治区ガザで続く戦闘をめぐる新たな停戦案について、イスラム組織ハマスの幹部は、恒久的な停戦とイスラエル軍の完全撤収が保証されなければ「合意しない」と述べました。

イスラム組織ハマスの幹部ハムダン氏は4日、レバノンで会見し、アメリカのバイデン大統領が公表した停戦案について「ガザにおける恒久的な停戦と、ガザからのイスラエル軍の完全撤収が明確にならない限り、合意しない」とする立場を明らかにしました。

新たな停戦案はイスラエル側がまとめたとされ、人質の解放や恒久的な停戦が段階的に進められることになっていますが、イスラエルのネタニヤフ首相は恒久的な停戦は否定する発言をしています。

ハマス側は、人質解放の後にイスラエル側が戦闘を再開する恐れがあるとしていて、改めて恒久的な停戦を保証するよう求めたかたちです。

新たな停戦案をめぐっては、G7=先進7か国などが支持を表明していますが、イスラエルとハマス双方が合意に否定的な姿勢を示したことになり、先行きは不透明です。

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