アメリカのバイデン大統領は不法移民の流入を抑えるため、事実上の国境封鎖を可能にする大統領令に署名しました。何が起きているのか、現場を取材しました。

アメリカ南部・テキサス州。メキシコとの国境沿いに行くと、武装した州兵が警備にあたっていました。

記者
「向こうに見えるのがメキシコです。国境の様子はどうなっているのか、船を使って川の様子を見にいきます。メキシコ側には遊具が見えますね。子どもたちが遊べるような遊具が並んでいます。対照的にアメリカ側を見ると、鉄条網が川に沿ってずっと張られています。コンテナの上には州兵がいます。銃を持って警戒しています」

厳重な警戒が続くなかでも。

記者
「ホンジュラスから来た人ですね」

国境を越え、アメリカに来る不法移民の数は今年に入り、ひと月に13万人前後、平均すると1日で4000人を超えます。

こうした事態にバイデン大統領は。

アメリカ バイデン大統領
「不法に南部国境を越える移民の亡命申請を制限する措置を発表します」

4日、国境管理を厳しくする大統領令に署名。不法移民が1日平均2500人を超えた場合、亡命申請を受理せず、入国も認めない内容です。

アメリカへの不法移民はバイデン政権下で過去最多を記録。

バイデン政権の国境政策を評価する人は28%と、低く批判が高まっています。

アメリカ トランプ前大統領
「不正選挙の後、やつらは国境の壁を格安で売ってしまった。だから国が地獄になったのだ」

格好の攻撃材料としています。

バイデン氏は今回の措置で批判をかわしたい考えですが、身内の民主党内からは「トランプ時代に逆戻りするな」という批判も出ています。

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