バイデン米大統領の次男ハンター氏(54)が銃を購入した際に虚偽の申告をしたなどとして起訴された事件の裁判は4日、東部デラウェア州の連邦地裁で検察側と弁護側の冒頭陳述が行われ、実質的な審理に入った。米メディアによると、検察側は「法の上に立つ者はいない。誰であろうと、名前が何であろうと関係ない」などと述べた。
起訴状によると、ハンター氏は2018年10月、銃販売店で自身の薬物依存について申告せず、書類にも故意に虚偽の記載をして回転式拳銃1丁を購入し、不法に所持したとして計3件の罪に問われている。
ハンター氏は21年に出版した回顧録で、過去にアルコール依存症や薬物依存症と闘っていたことを明かしている。ただし、裁判では無罪を主張している。米メディアによると、弁護側は冒頭陳述で、ハンター氏が銃を購入して所持した時期と、薬物を使用していた時期は重なっていないと主張した。
裁判は1、2週間続く見通しだという。【ワシントン西田進一郎】
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