米政府は3日、ロシアの侵攻を受けるウクライナの和平を協議するためスイスで15~16日に開催される「世界平和サミット」にハリス副大統領が出席すると発表した。ウクライナのゼレンスキー大統領はバイデン米大統領の出席を求めていたが、バイデン氏は欠席し、西部カリフォルニア州で行われる11月の大統領選に向けた資金集めの会合に参加する。
米政府によると、平和サミットにはハリス氏のほか、サリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が出席する。バイデン氏は13~15日にイタリアで開かれる主要7カ国首脳会議(G7サミット)には出席し、その後帰国する。
米国のカービー大統領補佐官(広報担当)は3日、バイデン氏は平和サミットより資金集めの会合を優先するのかと記者から問われ、「バイデン氏ほどウクライナを強力に支援してきた指導者は世界中にいない。誰が米国を代表しようとも、米国がウクライナの支援から遠ざかると言うことはできない」と述べた。
平和サミットは、ウクライナが提唱する和平案を話し合うために開かれ、世界160カ国以上が招待されている。米国などがロシアの防衛産業を支援していると批判する中国は欠席する見通しだ。【ワシントン松井聡】
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