第2次世界大戦中のアメリカで原子爆弾の開発を指揮した物理学者のオッペンハイマー博士の孫が日本記者クラブで会見し、原子力技術の平和利用に向け国際社会が協力すべき時だと訴えました。

オッペンハイマー博士の孫で、自ら環境NGOを立ち上げ、化石燃料の使用削減を訴えているチャールズ・オッペンハイマー氏。

オッペンハイマー博士の孫 チャールズ氏
「私たちは原子力エネルギーを良いことに使うことができます。同じ『科学』を用いて、兵器ではなくエネルギーを増産することができると信じています」

国際社会の協調を訴えていた祖父の言葉に耳を傾けるべきだとして、気候変動問題などの人類存続の危機に対処するための原子力技術の平和利用に向け、今こそ、世界が協力すべきだと訴えました。

また、科学技術は有益だと強調し、AI=人工知能などの先端技術がもたらす「脅威」については、「可能性を否定することはできないが、リスクは確実とは言えない」とも指摘、使う側の問題であるとの認識を示しました。

オッペンハイマー博士は生前、広島・長崎の被爆地を訪れることはありませんでしたが、チャールズ氏は今回、広島を初めて訪れ、被爆者と面会したということです。

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