台湾が実効支配する金門島の周辺海域を中国軍の船2隻が航行したと台湾の海上保安当局が1日、発表しました。この海域で軍の船が確認されたのは初めてとみられます。

 台湾の海巡署によりますと、先月29日、中国軍の補給船2隻が、金門島周辺の台湾が「制限水域」と定める海域に現れました。

 2隻を発見した台湾の巡視艇が警告を発し続けた結果、2隻はおよそ40分後に制限水域を出たということです。

 中国は頼清徳総統が先月20日に就任して以降、台湾周辺で大規模な軍事演習を展開するなど台湾への圧力を強めています。

 今回の海域では中国海警局の船がこれまでにも頻繁にパトロールしていますが、軍の船を確認したのは初めてとみられます。

画像:台湾・海巡署提供

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