ロシア法務省は、野党結成を目指すジャーナリストや動員兵の帰還を求める運動を行う女性らを、スパイを意味する「外国の代理人」に指定しました。
ロシア法務省は5月31日、去年の大統領選で反戦の立場で出馬を阻まれ、現在、野党の結成を目指しているエカテリーナ・ドゥンツォワさんを「外国の代理人」=スパイに指定しました。
ドゥンツォワさんは「これは当局にとって不都合な政治家への対処だ。決定には同意できず、異議を申し立てる」とコメントし、今後も政党の正式な登録を目指していく方針を明らかにしました。
ただ「外国の代理人」に指定されたドゥンツォワさん本人の出馬は禁じられます。
法務省はまた、動員兵の帰還を求める運動「プーチ・ダモイ」の中心人物であるマリア・アンドレエワさんらも「外国の代理人」に指定しました。
理由については「ロシアの否定的イメージを作り出すため虚偽の情報を広めた」「ウクライナでの特別軍事作戦に反対した」などとしていて、当局は政権への異論を排除する姿勢を一層強めています。
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