イスラエルのガンツ前国防相が党首を務める政党が、国会の解散を求める法案を提出しました。ガザ紛争を巡る政権内の路線対立が激化しています。
現地メディアによりますと、ガンツ前国防相率いる民族統一党が30日、「国民の信頼を受ける統一された政権が必要だ」として、国会を10月までに解散することを求めた法案を提出しました。
ガンツ氏は戦時内閣のメンバーでもありますが、18日に戦後統治のあり方などについてネタニヤフ首相を批判するなど、政権内対立が激化していました。
一方、ネタニヤフ首相が率いるリクード党は「戦争の最中の解散はハマスに利するだけだ」と法案提出を批判しました。
ネタニヤフ首相側は国会で過半数を握っていて法案が成立する可能性は少ないものの、ガンツ氏は戦時内閣を離れる構えも見せており、国民から一番支持を受ける重要メンバーの離脱は政権への大きな打撃となりそうです。
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