イスラエルの戦時内閣のメンバーで野党の党首でもあるガンツ前国防相が所属する政党が国会の解散を求める法案を提出したと、イスラエルメディアが報じました。戦時内閣にオブザーバーとして加わる元参謀総長も年内の選挙を求めるなど、政権内の亀裂が鮮明になっています。
イスラエルメディアによりますと、イスラエルの戦時内閣のメンバーであるガンツ前国防相が率いる中道右派の野党政党が30日、国会の解散を求める法案を提出しました。
早期の選挙の実施を呼びかける声明も発表していますが、実際に法案の採決が行われるかは不透明だということです。
ガンツ氏は今月18日にも、戦闘終結後のパレスチナ自治区・ガザの統治計画をまとめるようネタニヤフ氏に求め、策定しなければ政権から離脱する考えを明らかにしていました。
また、戦時内閣のオブザーバーで、ガンツ氏と同じ政党に所属するアイゼンコット元参謀総長も29日、ネタニヤフ氏が失策を続けているとして、年内の選挙を求めたなどとロイター通信が報じました。
アイゼンコット氏は、ネタニヤフ氏がガザ戦闘について真実を語っておらず、「完全勝利」というスローガンで国民を欺いているなどと非難するなど、政権内部の亀裂が鮮明になっています。
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