初公判に臨んだトランプ前大統領=米ニューヨークで2024年4月15日、代表撮影・AP

 トランプ前米大統領(77)が「不倫関係」にあったとされる元ポルノ女優に支払った口止め料を巡る事件の初公判が15日、東部ニューヨーク州の裁判所で始まった。トランプ氏は裁判所で法廷に入る直前、「これは米国への攻撃だ。前例がないほどの政治的な迫害だ。この国を運営している無能な人間(バイデン大統領)が今回の件には深く関与している」と報道陣に主張した。

 起訴状などによると、トランプ氏は初当選した2016年大統領選の前に選挙に不利な情報を隠すため、性的関係を持ったと主張する元ポルノ女優に顧問弁護士を通じて13万ドル(約2000万円)の口止め料を支払った。その後、立て替えた弁護士に親族企業を通じて弁済した際、口止め料支払いの発覚を恐れて「弁護士費用」と偽り、会計処理をした罪に問われている。【ワシントン秋山信一】

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