記録的な熱波で気温は50℃を超えました。
■「気温52.2℃」熱波で観光地閑散
地元住民
「とても暑いです。どうしたらいいでしょうか」
パキスタン南部のシンド州。あまりの暑さに川が人であふれています。
インダス文明の遺跡で知られるモヘンジョダロでは、なんと52.2℃を記録。観光地ですが、出歩く人はほとんどいません。
熱波の影響は隣のインドでも…。
北部の森林地帯で山火事が発生。あちこちから煙が立ち上ります。森の中には対応にあたる現地当局職員の姿が。
周辺では熱波による高温と乾燥が続き、山火事が起こりやすい状況となっていました。
■“最悪の山火事”男2人を拘束
一方、南米チリで起きた森林火災。原因は耳を疑うものでした。
130人以上が犠牲となった大規模な火災。当局が身柄を拘束したのは、なんと消防団員の男。そのあきれた動機が分かってきました。
焦土と化し、灰とがれきに覆われた町。チリ中部のバルパライソ州。それは今年2月のことでした。
消防士
「どうしたらいいんだ!道がふさがれている。そこ!気を付けるんだ!」
大規模な森林火災が発生し、炎は瞬く間に町まで拡大。少なくとも137人が死亡、1万6000人が住む場所を失いました。
発生からまもなく4カ月。当局は山に火を放ったとして男2人を起訴。1人はなんと地元の消防団員でした。
バルパライソ消防署司令官
「これは私たちにとって大打撃。消防士たちは170年以上にわたってこの町を守ってきたというのに」
動機は“お金のため”。「山火事対応の仕事を増やしたかった」と供述しているということです。そして、もう1人起訴されたのは森林公社の職員。
バルパライソ地方検察庁 検察官
「被告は放火することで自分のポジションを守りたかったようだ」
火災現場や消防団員の自宅からは、タバコとマッチで作られた発火装置も発見。当局は他にも事件に関わった人物がいるとみて捜査を続けています。
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