イスラエル軍の攻撃を受け、避難する市民ら=パレスチナ自治区ガザ地区南部ラファで2024年5月28日、AP

 パレスチナ自治区ガザ地区の保健当局は28日、ガザ地区最南部ラファの北西部でイスラエル軍の空爆があり、21人が死亡したと発表した。空爆を受けたのは避難場所に指定されているマワシ地区だという。ただ、イスラエル軍は「(マワシ地区では)空爆をしていない」と否定している。

 イスラエル軍は26日夜、ラファ北西部にある別の避難民が集まる地域を空爆し、テントで起きた火災などで45人が死亡した。軍のハガリ報道官は28日、空爆に使用した弾薬の量は大規模な火災が起きるには少な過ぎると指摘し、付近に保管されていた弾薬に引火した可能性も含め、原因を調査していると説明した。

 ラファを巡っては、国際司法裁判所が24日、即時の攻撃停止を求める暫定措置命令を出した。だがイスラエル軍は攻撃を継続しており、28日には追加の旅団を配備。すでにラファ中心部に戦車が到達した模様だ。【エルサレム松岡大地】

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