イランによる報復攻撃を受けたイスラエル。ネタニヤフ首相率いる「戦時内閣」はイランに反撃を行うことで一致していると報じられましたが、これからどう動くのでしょうか。
記者
「攻撃から一夜あけたテルアビブ。飲食店やほとんどの店は通常営業に戻り、広場には多くの人が繰り出し平穏を取り戻しています」
イスラエルの最大都市テルアビブ。いつもと同じようにも見えますが、市民は不安を感じていました。
市民
「イランとの戦争は心配です。世界大戦になるのではと恐怖を感じています」
「とても怖くて眠れませんでした」
シリアにある大使館への攻撃の報復として、イランから初めて領土に対する直接攻撃を受けたイスラエル。
14日、戦時内閣は今後の対応を検討する会議を開きましたが、ロイター通信は、攻撃のタイミングや規模については意見が分かれているものの、反撃の方向で一致したと伝えています。
これに対しイランは「攻撃はいったん終了した」としていますが、「再び攻撃されれば応戦する」と繰り返しています。
アメリカ・バイデン大統領がイランへの反撃には反対する考えを伝えたとされるなか、イスラエルのネタニヤフ首相はどう動くのでしょうか。
記者
「緊急会合が始まりました。イスラエルとイランの代表がちょうど向き合う形で席に着き、議論が行われています」
国連安保理の緊急会合で非難の応酬を繰り広げたイスラエルとイラン。
イスラエル エルダン国連大使
「唯一の選択肢は、イランを非難し、あらゆる手段を使って恐ろしい犯罪の重い代償を支払わせることだ」
イラン イラバニ国連大使
「問題の根本的な原因は、イスラエルがガザでの戦争を始めた時から誰の目にも明らかだ」
イスラエル側は「イランはレッドラインを越えた」として報復する権利を主張。対するイラン側は「攻撃は国際法で認められた自衛権の行使」だと訴え、軍事施設のみを目標にしたと強調しました。
こうしたなか、G7=主要7か国の首脳は緊急会議で、イランを「最も強い言葉で非難する」との声明を発表。イランと関連組織に対し攻撃をやめるよう要求し、「さらなる不安定化への取り組みには、さらなる措置を講じる用意がある」とけん制しています。
日本政府は…
林芳正 官房長官
「我が国として当事者に対して事態の沈静化を強く働きかけている」
緊迫化する中東情勢は株式市場にも影響を与えているほか、円相場も一時1ドル=153円90銭台まで下落しています。
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