オーストラリア最大の都市シドニーのある南東部の州で警察が家庭内暴力の特別捜査を実施し、指名手配されていた容疑者らを含む550人以上を一斉逮捕しました。

 南東部ニューサウスウェールズ州の警察は、15日からの4日間で実施した特別捜査の結果、家庭内暴力をした疑いのある554人を逮捕し、合わせて1070の罪で起訴したことを20日に発表しました。

 今回、逮捕されたのは相手を何度も踏み付けて骨折や内臓の損傷といった重傷を負わせるなどの深刻なレベルの暴力を働いていた人らだということです。

 捜査を受けて警察・対テロリズム担当相は、去年1年間で警察に支援を求める連絡がおよそ15万件あったと明かしたうえで、「今回の捜査はその一部に過ぎない」と述べました。

 家庭内暴力が社会問題となっているオーストラリアでは、政府が対策を進めるため今後5年をかけて日本円で960億円以上を投じるとしています。

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