アメリカのバイデン大統領は、イスラエルがガザ地区で行っていることは「ジェノサイド」=大量虐殺ではないと述べ、イスラエル指導部への逮捕状請求を非難しました。

アメリカ バイデン大統領
「はっきりさせておこう。イスラエルに対する国際刑事裁判所の逮捕状請求を拒否する。これらの令状が何を意味するものであれ、イスラエルとハマスは同等ではない」

 バイデン大統領は20日、今月がユダヤ系アメリカ人の文化や歴史を祝う月であることにちなんだ演説のなかで、イスラエルのネタニヤフ首相やイスラム組織ハマスの幹部らに逮捕状を請求したICC=国際刑事裁判所の対応を強く非難しました。

 バイデン大統領はまた、イスラエルがガザ地区で行っている行為は「ジェノサイド」=大量虐殺ではないと強調しました。

 南アフリカは、ICJ=国際司法裁判所に対してイスラエルがガザ地区で大量虐殺を行っていると提訴していて、これに反論した形です。

 ネタニヤフ氏らの逮捕状請求については、アメリカ議会上院の指導部からも「極めて不当で恥ずべきもの。ICCの信用を失墜させるだけだ」などといった声が上がる一方、左派の代表格、バーニー・サンダース上院議員は声明で「ICCの行動は正しい。国際社会が国際法を守ることが不可欠だ」とICCの判断を擁護しています。

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