先週のニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価は取引終了前に一気に値を上げ、終値として初めて4万ドル台に乗せました。

 ダウ平均は今年の3月にも4万ドルに接近していましたが、その際はAIなどのハイテク銘柄が指数を牽引(けんいん)しました。今回は別のある特徴があるといいます。

大和証券 チーフストラテジスト
坪井裕豪氏
「金融の銘柄が大きく上がっているのが、特徴的だと思う。例えばゴールドマンサックスとか、JPモルガンといった大手銀行株。こういったものが大きく上昇した」

 「バブルなのではないか」と懸念する声も上がりますが、業績が伴っていない株は値上がりしてもすぐ値を下げているとして、市場は冷静だと専門家は話します。

坪井氏
「小型の業績があまり伴っていない銘柄に関しては、売られているという状況になっている」

 ダウ平均の4万ドル超えは今後、日本にどう影響するのでしょうか?

坪井氏
「日本株マーケットで気になっているのが、やはり円安の進みすぎというところ。日銀の金融正常化が早まるのではないかという警戒が、どうしても起きてしまう難しいマーケット。アメリカの景気が強まりすぎるということが続けば、ドル円レートへの(さらなる円安への)間接的な影響も出てくる可能性はある」

(「グッド!モーニング」2024年5月20日放送分より)

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