ジェームズ・アワー氏

 米国防総省日本部長を務め、日米同盟強化に尽力したジェームズ・アワー氏が16日、パーキンソン病による合併症のため米南部テネシー州ナッシュビルのホスピスで死去した。82歳。家族が17日明らかにした。

 1941年、中西部ミネソタ州生まれ。マーケット大を卒業し、63年に海軍に入隊した。タフツ大フレッチャー法律外交大学院で博士号取得。海上自衛隊幹部学校にも留学した。

 79~88年に国防総省日本部長として勤務。その後、ナッシュビルのバンダービルト大教授として日本人の研究家の教育にも当たった。同大日米研究協力センター所長を務め、旭日中綬章を授与された。

 国防総省勤務時に上司だったアーミテージ元国務副長官は、かつての米国の対日政策は一方的な要求型だったが、アワー氏が日本部長になった後は日本が定めた安全保障上の目標を米国が後押しする形に変化し、日米関係が深化したと功績を評価。「真の愛国者であり、米国と日本を愛していた」と振り返った。(共同)

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