茨城県庁

 茨城県は15日、県内出張で「キセル乗車」したとして高萩工事事務所日立駐在所の男性職員(50)を減給3カ月(10分の1)の懲戒処分にした。「降車する高萩駅でみどりの窓口が廃止され、乗り越し精算が煩雑になった」と認めているという。

 県によると、職員は2023年9~11月、高萩工事事務所に出張する際、JR定期券(水戸―常陸多賀間)の区間外の運賃420円を支払わず、事前に期日指定で買った初乗り190円の切符で乗車した。11月28日に乗務員に切符を確認され発覚。グリーン車の不正乗車も合わせて不正総額は16回前後で計8540円程度に上る。

 JR東日本は21年にみどりの窓口を削減する方針を発表。今月8日に削減を一時凍結する考えを社長が示した。水戸支社によると、高萩駅は23年8月末に窓口を閉め、自動精算機や遠隔のオペレーターで対応している。【川島一輝】

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