栃木県那須町で夫婦の遺体が見つかってから、間もなく1カ月。これまでに6人が逮捕されていますが、夫婦とは全く面識のない男たちや、娘の内縁の夫が逮捕されるなど、謎多き経過をたどってきました。

14日、これまでにわかっていなかった夫婦殺害の経緯について、新たにわかったことがあります。

先週、殺人の容疑で再逮捕された仲介役とされる平山綾拳容疑者(25)の供述が徐々に変わってきました。

これまでは、若山耀人容疑者(20)ら実行役とみられる2人に、自分名義の車や結束バンドなどを渡したことはわかっていました。「指示役から遺体の処理を指示され、実行役2人に頼んだ」と、遺体損壊への関与についてのみ語っていましたが、「最初は、遺体の処分だけを引き受けたつもりだった。その後、報酬が増額され、殺害も指示された」と供述しているといいます。

捜査関係者への取材で、平山容疑者は、これまで900万円の報酬を受け取っていたことがわかっています。
平山容疑者の供述:「ロープ売り場が見つからなかったので、電気コードを買った。首を絞めるためにはロープが必要だろう」

平山容疑者は遺体発見翌日、東京・品川区の交番に出頭しています。そして、6人の中でも、最も早く逮捕されました。しかし、その出頭についても指示があったと話しているといいます。

指示役・佐々木光容疑者(28)からこんな話をされたそうです。
平山容疑者の供述:「依頼主が『出頭できないか?』と言っている」

平山容疑者は、佐々木容疑者のことを当初の取り調べでは「アニキ、怖い人」と呼んでいました。
平山容疑者の供述:「断ったら殺されるかもしれないし、いずれ捕まると思うので、出頭した」

佐々木容疑者が口にしたという依頼主とは、首謀者とされる関根誠端容疑者(32)を指しているのだといいます。関根容疑者が、平山容疑者に罪を押し付けるため、出頭させた可能性があるということです。

警視庁は、関根容疑者らほかの5人についても、殺人容疑での立件を視野に捜査しています。

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